【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
ヤスの手が、私をどんどん生まれたままの姿に変えていく。



誰も触れたことがないような、そんな恥ずかしい場所へ手が到達すると、身体がぶるりと疼いた。



「もうこんなになってる。」



そう囁いて笑ったヤスは、声は心底嬉しそうで、だけど、やっぱり泣いてるみたいな顔。



どうして?酷いことをされてるのは私なのに。



「俺がどんなに汚そうとしても、アスカは綺麗なままだ。」



そんな泣きそうな顔で、そんな言葉を言わないで。



触れてるところから、ヤスの気持ちが私に乗り移ってくるよう。



痛い。心が痛いよ、ヤス。
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