【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「なあ木酪の本性ヤバくない?ってか、花巻と付き合ってんだな。」
ざわつくクラスメイトのどこからか、やけに耳につく大きさでそう聞こえた。
ヤスはゆらり、と振り返り、それを言った男子を睨み、うざったい前髪を掻き上げる。
化粧をしていないから、きららと判別は付かないだろうが、整った顔にクラスメイト達が更にざわつく。
「俺とこの馬鹿女の変な噂流してみなよ。一生笑えないようにしてやるから。」
後ろ姿でも分かるが、きっと氷のように無表情な笑みを浮かべているのだろう。この悪魔は。
ざわつくクラスメイトのどこからか、やけに耳につく大きさでそう聞こえた。
ヤスはゆらり、と振り返り、それを言った男子を睨み、うざったい前髪を掻き上げる。
化粧をしていないから、きららと判別は付かないだろうが、整った顔にクラスメイト達が更にざわつく。
「俺とこの馬鹿女の変な噂流してみなよ。一生笑えないようにしてやるから。」
後ろ姿でも分かるが、きっと氷のように無表情な笑みを浮かべているのだろう。この悪魔は。