【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「何故知りたかった?アスカって俺のこと、好きなわけ?愛で救おうとでもしてたの?」



「自惚れんな。あんたなんか大嫌いだ。」



私に問い掛ける顔が、怖くて、だけど泣きそう。



ヤスは私の答えに眉間に皴を寄せた後、まるで吸血鬼みたいに私の首筋に歯を立てた。



「ねえ、社長から話聞いて、同情したの?汚い俺を、生きる意味なんてない俺を。」



舌を首筋で行き来させながら、ヤスが話す。



「俺にはアスカを傷付ける権利、あると思わない?」



首筋からその淫らな舌を離したヤスは、悲しそうに微笑んだ。
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