【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
ヤバイ、と思い振り返ると、そこには予想通り、社長の姿。



しかし、社長は思いもよらない言葉を俺に向けた。



「その特技で、ヤスの憎い連中に復讐、してみない?」



そこにいた彼女の目は、汚いビジネスマンの女の目。



だが、どんな計画か分からないが、俺は、その計画に乗ってもいいと思った。



それで結果的にあいつらを苦しめることが出来るなら、この意地汚いビジネスマンと組もうじゃないか、と。



思えば『月野森きらら』が生まれたきっかけは、間違いなくここからだった。
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