【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
でも、さ。
ヤス、あんた、やっぱり泣いてるよ。
涙を流してなくても、泣いてるんだよ。
ヤスはどうしようもない、馬鹿だよ。本人にそんなこと、口が裂けても言えないから。
だけどその泣いてる背中を抱きしめることなんて、私には出来ない。しちゃダメな気がするんだ。
だから、代わりに起き上がり、私はヤスの素肌の背中に、背中合わせに素肌を重ねた。
一瞬ヤスが身体を震わせる。
私は、自分の思ったことをヤスにはっきり言った。
ヤス、あんた、やっぱり泣いてるよ。
涙を流してなくても、泣いてるんだよ。
ヤスはどうしようもない、馬鹿だよ。本人にそんなこと、口が裂けても言えないから。
だけどその泣いてる背中を抱きしめることなんて、私には出来ない。しちゃダメな気がするんだ。
だから、代わりに起き上がり、私はヤスの素肌の背中に、背中合わせに素肌を重ねた。
一瞬ヤスが身体を震わせる。
私は、自分の思ったことをヤスにはっきり言った。