【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「やだ…離してよ。」
「ふふ。地味女だと思ってたけど、案外可愛い反応するんだ。耳、赤い。」
木酪泰則はニヤリと口元を歪ませると、私の耳たぶをかぷりと甘噛みする。
「ちょ…やっだあ!」
「クク…お子様だね、あんた。」
からかっているのか、木酪泰則は耳元で小さく笑うと、顔をそっと遠ざけて前髪をかき上げた。
小顔に似合わないフレームの眼鏡が少し邪魔なのと、化粧をしてない顔のせいで少し印象は違うけど、木酪泰則の顔は確かにきららの顔だった。
ついつい見とれてしまう。日本人のぺったりした顔立ちとは違う、色素が薄くて彫りが深い顔。
「ふふ。地味女だと思ってたけど、案外可愛い反応するんだ。耳、赤い。」
木酪泰則はニヤリと口元を歪ませると、私の耳たぶをかぷりと甘噛みする。
「ちょ…やっだあ!」
「クク…お子様だね、あんた。」
からかっているのか、木酪泰則は耳元で小さく笑うと、顔をそっと遠ざけて前髪をかき上げた。
小顔に似合わないフレームの眼鏡が少し邪魔なのと、化粧をしてない顔のせいで少し印象は違うけど、木酪泰則の顔は確かにきららの顔だった。
ついつい見とれてしまう。日本人のぺったりした顔立ちとは違う、色素が薄くて彫りが深い顔。