【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「お前の出てるCM観たんだけど。今、親父もおふくろもビックリしてる。兄ちゃんも何も聞いてないよー?」
「…ああ、放映、始まったんだ。」
誰にも何も言わずに撮影したから、そりゃ、ビックリもするか。
「まあ、優斗君は理由なんかすぐ分かったけどね。最近のヤスと飛鳥を見てれば、さあ?」
ニコニコ笑う顔がうざい。だけど、こいつは軽くふわふわしてるくせに、こうやって私を見透かす。
「飛鳥が決めたことだから、兄ちゃん何も怒らないよ。ヤスにだって少しだけ、光が差し込んだんだもん。でも、ね…?」
兄貴が私を見透かしている時は、私は何も言えない。言っても敵わないから。
「…ああ、放映、始まったんだ。」
誰にも何も言わずに撮影したから、そりゃ、ビックリもするか。
「まあ、優斗君は理由なんかすぐ分かったけどね。最近のヤスと飛鳥を見てれば、さあ?」
ニコニコ笑う顔がうざい。だけど、こいつは軽くふわふわしてるくせに、こうやって私を見透かす。
「飛鳥が決めたことだから、兄ちゃん何も怒らないよ。ヤスにだって少しだけ、光が差し込んだんだもん。でも、ね…?」
兄貴が私を見透かしている時は、私は何も言えない。言っても敵わないから。