【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「ねえ、何が堕ちたの?アスカ。」



バスルームに響く、きららの時とは違う、中間の声。



「…っ!何であんたがいんの!」



さも当たり前のように現れた全裸のヤスは、口元を楽しそうに歪ませる。



「別に。今風呂に、入りたかっただけ。」



いつかもこんなことがあった。こいつは、自分勝手な奴だから。



「…じゃあゆっくりしてれば。私出るから、こっち見ないで。」



こいつに出ていけと言ってもしょうがないから、私が出ていくしかない。



そう思い、隠せる範囲を腕で隠し湯舟から立ち上がる。
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