【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
自分でもなんでこんな悪魔が好きなんだか、さっぱり分からない。



けれど、喜びも、悲しみさえも共有したい、なんて思える、有り得ないことに。



ヤスにとっての私はそうじゃないと思うけれど、それでも、私は勝手に想ってる。



盛大な溜息をひとつ落とし、食べることに専念することにすると、離れる痛みの原因。



「何?変な子。ねー、ヤス君?」



話を振った母に対し、ヤスはやっぱり気味悪いくらい爽やかに微笑み、頷いた。
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