【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「その方がいい。アスカの髪の毛は、柔らかくて風に靡くと綺麗だから。」



「あり、がと…。」



なんだか調子狂うな。ヤスが、私を褒めるなんて。



「…でもやっぱり心配だから、おさげしてダッサダサでいてくれた方がいいか。」



「は?何が心配なの?」



ヤスの言葉が分からずそちらを向くと、ヤスも私を見ていた。



「アスカが綺麗だって、馬鹿共が気付いたら嫌だ。俺がいない間に、ね。」



『俺がいない間に』って、どういうこと?
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