【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「ふふ…ライブが終わって学校に復学したら、どうやって木酪君揺すろうかな。」



…かなり純粋そうな顔して、なんてことを。



でも、きっと香織相手じゃ、ヤスも勝てない気がする。



揺すられるヤスを想像してなんだか吹き出してしまう。



ヤスが悪魔なら、香織は大魔王だと、心底思う。



「で、『木酪君』とは今、一体どういう関係なのさ?洗いざらい、吐いてもらうよー。」



「えっ!いや、マジ勘弁。」



香織はどうやら、私まで揺する気らしい。



この調子じゃ、一緒に住んでることも全部、隠せないんだろうな。
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