【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
人気歌手が×××
私が衝撃的な秘密を知ってしまい、最低なファーストキスの奪われ方をされて、早いこと五日が過ぎた。
だけどとりわけて私の生活が変わったこともなく、木酪泰則とは会話もしていない。
秘密を共有…なんて言ってたけど、私がその秘密を知ったところでなにもない。
「香織、それ、何聴いてるの?」
「ん?月野森きららのアルバムだよ。英語バージョンの。」
月野森きららの名前も聞きたくない。
頭から離れない。
木酪泰則の濁った漆黒の瞳が、熱い吐息が、柔らかな唇が、妖艶な雰囲気が。
だけどとりわけて私の生活が変わったこともなく、木酪泰則とは会話もしていない。
秘密を共有…なんて言ってたけど、私がその秘密を知ったところでなにもない。
「香織、それ、何聴いてるの?」
「ん?月野森きららのアルバムだよ。英語バージョンの。」
月野森きららの名前も聞きたくない。
頭から離れない。
木酪泰則の濁った漆黒の瞳が、熱い吐息が、柔らかな唇が、妖艶な雰囲気が。