【完】歌姫、そんな声で鳴かないで！

「飛鳥は準特待生だから多少は安いけど、まあ、それでも金持ち学校はやっぱりお金がかかるわ。」



「そ？ま、行けって言ったのはお母さん達だから頑張って。私はちゃんと通ってそれなりのとこに就職するから。」



自分でも冷めた返事だと思うけど、お母さんは特に気にする出もなく炊事に戻る。



お母さんとお父さん、ついでに馬鹿兄貴もなんだけど、とにかくうちの面々はマイペースというかなんというか。



そんな環境下に育てば、一人だけ冷めた奴になっても仕方ない。両親と兄は私にとって反面教師みたいなもんだ。