【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
だけど、ヤスが珍しく、大声で笑ってるから、私もいつの間にか笑い出しちゃって。



「は…はあ、こんなに笑ったの、久しぶり。歌うよりきつ。」



それが治まった頃に、ヤスが息を切らしながらそう言った。



「ひ…わ、わた、私も、息が切れちゃって。はは…。」



私の方はまだ治ってなくて、息も切れ切れだ。



「アスカがそんなに楽しそうなの初めて。すごい、かわいー。」



ヤスがあまりにも満足そうに笑うもんだから、私は言葉とその顔に赤面してしまった。
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