【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
ヤスは頬杖をついて香織を見据える。



「月野森きららは完璧。強いて言えば、その衣装がくどいんじゃない?」




あーあ、兄貴が聞いたら泣くよ。



ドS発言過ぎて、私は苦笑いも出来ずに溜息をつく。



「ね、ミタカカオリ。あそこの溜息地味女、どうする?」



「あー、木酪君の好きにしちゃえば?後々ねー。」



悪魔と大魔王が結託しやがった。最悪、最悪過ぎる。



「ねーねー、もっかいPV観よ!私これ、好きなんだ。」



香織が私に手招きする。私は二人の元へ向かった。
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