【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「いやー、お母さんもビックリしたのよ?なんたって、あの月野森きららがうちに住むだなんて信じられないもん!」



いや、『もん!』じゃないし。糞ふざけんな和代。あんたは幾つだ。



「そんな機嫌悪そうな顔しないでよ。飯が不味くなるでしょ、アスカ。」



しかも、当の本人の木酪泰則はそんなことを言いながら、その細い躯のどこに入るんだってくらい飯を食っている。



「誰のせいだこの無神経男。ってか、気安く呼び捨てすんな。」



「アスカって地味女かと思いきや、意外と毒舌だよね。」



おい、私の言葉は無視か。ホント、学校と性格が違いすぎる。
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