【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
そして木酪泰則は、私の目を濁った漆黒の目で見つめて言う。
「あんたのこの眼鏡が気に食わないんだよね。」
そして何の前触れも脈絡もなく、私の眼鏡を取り上げた。
「やっ…!返して!」
取り上げられた眼鏡は私の届かないところへ投げられ、更に前髪を掻き上げられる。
私は咄嗟に顔を隠そうとしたけれど、木酪泰則の冷たい掌に阻まれた。
「やっぱり。アスカ、綺麗な顔してる。」
「…っ!男顔っていいたいなら言えば!?」
綺麗だなんて、そんな風にストレートに言われたのは初めてだったから、私は言葉が詰まり俯いた。
「あんたのこの眼鏡が気に食わないんだよね。」
そして何の前触れも脈絡もなく、私の眼鏡を取り上げた。
「やっ…!返して!」
取り上げられた眼鏡は私の届かないところへ投げられ、更に前髪を掻き上げられる。
私は咄嗟に顔を隠そうとしたけれど、木酪泰則の冷たい掌に阻まれた。
「やっぱり。アスカ、綺麗な顔してる。」
「…っ!男顔っていいたいなら言えば!?」
綺麗だなんて、そんな風にストレートに言われたのは初めてだったから、私は言葉が詰まり俯いた。