【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
「あんたに俺は二者択一の権利をやろう。一つは、俺に次の日に立てなくなるくらい抱かれるか。」



「は……!?何を意味分からないことを急に言ってんの?そんなのNOに決まってるでしょ!」



何を企んでるのか知らないが、こいつにだけは私の身体、渡してたまるか。



私は咄嗟に自分の肩を庇うように抱き、ヤスを睨みつける。



すると奴は、その濁った瞳を更に濁らせるように目を細めた。



「じゃあ必然的に、あんたの選択は決まりだ。…アスカ、俺の今度のPVに出て。」



「じ…冗談っ!なんで出なきゃいけな…っ!」



拒否の言葉を並べるや否や、私はヤスに押し倒される。



ヤバい…感情が読めない。
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