【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
宿題をする前にお風呂に入ってしまおうと思い、私は部屋から再び一階に下りる。



今日はヤスもいないし、安心して長風呂が出来る。



そう思い、身体を洗い一番風呂特有の固めのお湯に浸かった。



こうして温かなお湯に浸かっていると全部忘れれそうな気がする。



まあ騰がったらまた味気ない、しかも悪魔の住む現実に戻ることになるんだけど。



そんな現実消えてしまえ、と思いながら私はお湯に潜り肺からぶくぶく、と空気を出した。



しかし、こんな私の癒しの時間さえも、あの悪魔に奪われる。
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