HANAMARU
俺はいつものように
自分に酔い痴れながら
家を出た



通学路を
チャリこいで走る俺も
またかっこいい。





お、みんな
見てる見てる! 



あー、ごめんね。
かっこよすぎて。








「おはよう」







俺はさわやかに
名前も知らない女の子
2人組にあいさつした。



「ぶっ…お、おはよ!」
「ぷ…くっくっく…」




はぁ…
そんなに俺って
カッコイイか。


ごめんかっこよくて、
ほんとごめん
反省してる。





俺は辺りに花を散らすような気持ちで爽快に駆け抜けた。




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