クールな彼に・・・
「・・・由美。アンタ毎度毎度凄いわねー・・・」
「あ、恵子ちゃん」
呆れたような目で見てきたのは、親友の恵子ちゃん。
小学校からの幼馴染だ。
「ってか、由美。あんな奴のどこがいいの?」
「え?どこがいいって、全部に決まってるじゃん!かっこいいし、成績優秀だし、運動神経抜群!」
「そこまでは認めるわ。」
「しかも!あの面倒くさそうな態度に、冷たい目!もう、あれほどいい人居ないじゃない!!」
「うん。わかったわ。あんたはやっぱり変人だったのね。」
何故だろう。
本当のことを言っただけなのに、変人扱いとは。
「あんた、可愛いけど、そういう性格だからもてても、男子がいつまでたっても告白してこないのよ。」
ぼそっと恵子ちゃんが呟いた。
「もうっ!恵子ちゃんったら!私全然可愛くもないし、まずモててないし!」