ありがとう。

「凛は誕生日いつ??」

「え・・9月の25日だよ・・」

「来週じゃん!お祝いしなきゃね」

「いらない・・お祝いなんてしなくていい・・」

思い出したくない・・

「どうして・・?」

「・・・」

「話して・・」

「うん・・・あのね・・・



私の両親は、私が小さい時からいつも喧嘩していた・・。

私がいる前で平気でお互いを貶し合い、憎み合っていた。

私が12歳の時、両親は離婚して母に引き取られた・・。


そして・・忘れもしない、15歳の誕生日。

学校から家に帰ると・・一枚の置手紙が・・・


<一人で生きてください>

私は・・捨てられたんだ・・・。」

「私は生きてても意味ないんだよ・・」

ぽろっ

いつのまにか私は泣いていた・・

バッ

「つらかったんだな、苦しかったんだな。でも凛はちゃんと生きてる。生きようとしている。だからやっぱりちゃんとお祝いしよう?」

「・・っ・・うん」

はじめて誰かにはなした・・。

ちょっと楽になれたかな?



この時気づいた本当の気持ち・・・

私・・晃が好き・・


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