ありがとう。
新しい生活
ちょうど住む家がなかった私は、この男の人と三ヶ月だけ一緒に住むことにした。

不動産屋で今すぐ二人で住める家をさがし、私達は高級マンションの最上階に住むことになった。


「わぁ～キレイ」

最上階なので東京の街を一望できる。



「僕達、まだ自己紹介してなかったね。僕は、上杉　晃（うえすぎ　こう）」

上杉　晃さんか・・・

「えっと、私は上田　凛（うえだ　りん）です」

「凛ちゃんか。これから三ヶ月よろしくね？」

「はい。でも、どうして三ヶ月なんですか？」

私はずっと疑問におもってた事を聞いてみた。

「それはね。三ヶ月後、僕は友達がいるアメリカに行くんだよ」

そうだったんだ。

「そうなんだ。でも、なんで私なんか助けたんですか？」

「僕には妻がいたんだ。でも、僕は仕事に没頭していて妻をほったらかしにしてたんだ。そしたら・・妻が自殺した。僕は妻の気持ちをぜんぜんわかってやれなかった。だから君・・凛を見たとき、助けなくちゃとおもったんだ。」

晃さんにそんな過去があったなんて・・・

私は掛ける言葉がなかった。



「ごめんごめん、こんな暗い話。明日は家具を買いに行こうか？」


「はい」



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