華と月
やがて、霧は晴れていき
お互いの姿が見えるようになっていた。

アゲハたちは、人数を確認する。

「レイラ、セレン、ヒメカいる?」
「大丈夫」とそれぞれの事が聞こえる。

レイラが「全員、無事だ」と答えた。

アゲハは、ホッと胸を撫で下ろし
ハヤトに、人数を告げ葵はいるか、
確認してもらう。


「ハヤト、こっちは大丈夫だわそっちは?」

ハヤトは、周りを確認するが、葵の姿が見えない事に気付く。

「いや、葵がいない」
「お姉ちゃん…」

そう、二人は弱々しく答えるだけだった。
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