華と月
葵たちの順番が来ると…

中の人は
「いらっしゃい!
何個にする?」と聞いてきた。

ハヤトが、「5個入り」と言うと

中の人は
「300ルピーね、カップルだから一個オマケしといたよ」と言った。

ハヤトは、何事もなかったかのようにお金を渡し
、葵の手を取りその場を離れた。

葵は、中の人が言った
「カップル」その言葉に
少しドキドキしていた。

゛社交辞令゛かも知れない…
けど、私とハヤトさんって恋人同士に見えるのかなぁ…
なんて事を考えていた。

ハヤトは、そんな事お構い無しにどんどん進んで行く。


ハヤトは、急に立ち止まって辺りを見回し
「よし、ここにするか」
と言った、同時に
葵がハヤトの背中に、ぶつかった。

「うっ…」
葵は、鼻の辺りを手で抑えた。

ハヤトは、葵のほうを向き
「どうした?」と聞くが
葵は、鼻をさすりながら
「いいえ、別に…大丈夫です」と答えた。


「そう、か?まぁ、あそこのベンチに座って
食べよう」
と、ハヤトは言って
葵をベンチまで連れて行った。

二人は、ベンチに座るとさっそく買ったものを開けた。

見るからに、温かく美味しそうなおにぎりのような形をした、食べ物の名を葵は聞いた。

「これは、何て言う食べ物なんですか?」

「あぁ、この街の名物その2
これはな、何葉飯って言うんだ
このご飯が、有名なのは
この味と蓮の葉で巻いてある事、だからかな
食べて見ろよ、美味しいぜ」と言う、ハヤトの言葉に葵は、一つ手に取る。

< 126 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop