華と月
「では、別室でお待ちください
探し物は、図書係に探させますわ」

「いや…、そうかすまないな」

「いいえ、では私は下がらせてもらいます
何かあれば、侍女のシーナに言ってくださいませ」

ソフィアは、二人にペコリと頭を下げると奥へ引っ込んだ。

そして代わりに、お茶を持ってきた侍女がやって来た。

「失礼します」
そう言って、二人の前にお茶を置いて下がった。

すると、突然ハヤトは謝った。

「その…、すまないな
アオイを守るって言っておきながら、怖い目に合わせた。」

その言葉に、葵はキョトンとする。
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