華と月
と、そこへ図書係がやってきて

「ハーツ様、お待たせ致しました
ラキア、と言う人物を探してるとの事ですが…」

ハーツ?
葵は、一瞬言い間違えたのかしら?と首をひねっていると…

「あ、あの…」
図書係が、戸惑っている。

それもそのはず、ハヤトの周りが少し冷ややかな雰囲気に包まれた。

図書係は、知らなかったのだハーツがハヤトと、名を交えて旅をしてる事など…。
すると、侍女が図書係に何か囁き
図書係は、急いで膝をおり
侍女も一緒になって「も、申し訳ありません…!!」と謝った。

その雰囲気に、葵は違和感を覚えた。

ハヤトが、葵に初めて会った時こう言った。

゛偉い人物は、頭を下げない。゛

その言葉を葵は、思い出した。
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