華と月
と、そこへソフィアと侍女が戻って来ていた。

「すみません、図書係が粗相をしてしまったようで…」

ソフィアが頭を下げると
「いや、名を間違われただけだ
奥方が謝る事はない」
そう、ハヤトがにっこり笑うと
「そうでしたか…
ハヤトさま、またこちらへいらした時はおもてなしをさせてください。」

「ありがとう、ではまたの機会に伺うとする」

そう言って背をそむけ部屋を出た。

ソフィアと侍女は、ハヤトに一礼した。
< 135 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop