華と月
「アオイの泊まってる宿どこ?」

葵の目の前にいる、柊は長身で、銀髪の髪をしていて猫目が特徴だった。

猫目の瞳に吸い込まれそうになるものの
「自分で帰れます」と、葵は頭を下げ、柊から背を向け歩き出した。

すると、柊は葵の隣を歩く。

「柊さん?柊さんもこちらに用事ですか?」

「いいや、俺はアオイを気に入ったんだ♪」とにっこり笑う。

また、葵の顔が赤くなる。
「アオイは彼氏いるの?」

そんな突然の質問に
「そんなのいません!!」と、葵は全否定した。
葵は、ほっぺを膨らまし下を向いて歩いていたら、クックックッと、笑い声が聞こえてきた。

葵は、顔をあげみてみると柊が顎に手を置き笑っていた。

「あははは、ごめん!
そんなのって…!
あっはっはっ…」

葵は、ぽかんとしていた。
「なっ…だって…」

「悪い、悪い、可愛いなアオイは」

そう言って、柊は葵の頭を撫でた。
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