華と月
「あ、ここか?アオイの泊まってる宿」

葵が、振り返ると確かにそこは葵たちが泊まっている宿だ。

「あ、ここです
ありがとうございました」

葵は、柊のほうを向きお礼を言った。

「これで終わりなんてしないよな?」
とぼそり言うと
「?何か…」
葵には届かなかったようで、首を傾げる。

「いいや…」

柊がそう言った後、
葵に近づき…、

ちゅっ…

「~~~っ…!!!」

葵のおでこに、口付けを落とした。

「またね」

柊は、そう言って来た道を戻っていた。
< 153 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop