華と月
夢から覚めた葵は、お腹が空いていた。

ふと、テーブルの上を見るとおにぎりが乗ったお皿に目が止まる。

そこにメモが置いてあるのも見つけた。

「食堂に来ないから心配した。
お腹空いたらこれでも食え H」と書き起きのメモを読んだ。

ちょっと不恰好なおにぎりと、乱暴な字を見て葵はクスリと笑う。

多分…柊さんね。

葵は、おにぎりを手に取り食べた。

「美味しい」そう言いながら、葵は涙を流した。
< 171 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop