華と月
葵が眠ると、鞄のチャックが開き、本が青白く光っている。

その本が、鞄の中から飛び出しパラパラと捲れ青白い光が強くなった。

溢れんばかりに輝き、青白い光は葵を包まこむ。

そして葵を光が包み込むと、葵を飲み込む。

葵を飲み込むと、青白い光が消え本が閉じた。

そして音も無く、本も姿を消した。
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