華と月
「お待ちください!
ヴィヴィアンさま!ユーリさま!」

侍女が慌てて、女性の後を追っている。

女性二人は、気にする様子もなく早足でこちらに向かってきた。

その様子に、柊はため息をつく。

そして、女性二人は柊に抱きつき「お帰り!柊!!」と言った。

慣れた様子で、柊は
「ただいま、ヴィヴィアン姉さんユーリ姉さん」と言いながら引き剥がす。
「ヴィヴィアン姉さん、ユーリ姉さんお客様だよ」と柊は言う。

その言葉に、ヴィヴィアンとユーリはにっこり微笑んだ。

「ようこそ、我が王宮へ
先ほどは見苦しいところをすみません」とヴィヴィアンと、ユーリは謝る。
< 189 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop