華と月
葵たちは、ノームに近づく。

タヌキのような…小熊のような姿をしたノーム。

「あの…ノーム?」
葵が、おずおずと聞くと
ノームの泣き声と、微妙な揺れは収まる。

そしてノームは、振り返り泣きべそのまま葵にぴょーんと抱きついた。

「きゃっ…」

ノームが飛び付いてきたおかげで、葵の肩の上にいたエミリーたちが落ちそうになった。

なんとか葵は、ノームをキャッチし「大丈夫?」と、エミリーたちに聞いた。

「ええ…大丈夫」
と、エミリーたちが答えたらノームは、葵を見上げ
「葵だよね?待ってたんだよ」とにっこり笑う。

その言葉に、皆は驚きを隠せない。
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