華と月
「エミリー、ユウタ乗って」と葵は手のひらを差し出す。

「ありがとう」とエミリーもユウタも葵の手のひらに乗ると、肩へ移動した。

そして、葵たちは来た道を戻っていく。

広い場所まで来ると、柊は葵の手を握る。

柊の手の温もりに葵は、そっと柊の顔をみた。

葵の瞳に写るは、柊の優しい顔。

柊は、葵の視線を感じるとフッと微笑む。

葵たちは、元の入り口まで戻ってきた。
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