華と月
「ありがとう、アオイ助かったわ」とエミリーが言って肩から滑るように手のひらに降りる。

「おら、楽しかっただよありがとうへへっ」と笑ってユウタもエミリーと同じように、滑って降りた。

葵は「こちらこそありがとう」とエミリーとユウタにお礼を言い、二人をそっと地面に降ろした。

「ふぅーやっぱり地面が落ち着くわ」
「待って!エミリー!」
「嫌よ!」

最後まで言い合っていた二人を見送りながら、葵は梯子を登る。

そして、図書館から出た葵たち。

と、アゲハが
「柊皇子、私たちまだ街を見て回りたいので
具合が悪い、アオイだけ先に連れていただけませんか?」と言う言葉に
ハヤトも「俺も、用事があるのでな
勿論、後で王宮へ行くさ」と柊に言った。

柊は、「わかりました門番には伝えときます」とそう答えた。

「さぁ、行こう」と葵に声かけるも、考え事している葵は気付かない。

その様子に、柊は葵をお姫様抱っこをしスタスタ歩く。
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