華と月
それぞれの想い
すると、ようやく唇が離れた。

葵は息をするのがせいいっぱいで、整えようとするが。

柊は、葵をそっと後ろに向かせぎゅっと抱きしめる。

そして葵の髪を分けうなじを出し、首にも口付けを落とす。

「ひ…柊さんっ…」
葵は、背中に熱を感じると反応を示す。

「柊って呼んで」

今度は、首に少し痛みが走った。

「…っつ!」
なかなか言わない葵に対して
「柊って呼ばないとやめない」となおも続けた。

「んっ…ひ…ひぃ…らぎ柊…っ!!」

ようやく柊と呼ばれた事に満足したのか、口付けの嵐は止まった。
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