華と月
「ありがとう、アオイ」
そう言うと白い本を葵に渡す。

アゲハから、受け取ると
「葵、お主が最後までやり遂げるまで祈っている
ではな」

「お姉ちゃん、またねー!」

そう言った二人と通信は、終わった。

葵が白い本を荷物の中に直すと、「では、今度こそ銀樹の森へ行こう」と

ハーツは言った。

その言葉に、皆は立ち上がり荷物を持ち部屋を出る。

ハーツは、センティに逢える喜びと期待を胸に…

葵は、旅が終わる安堵と不安を胸に…

アゲハたちは、このまま無事に終わる事を願い

それぞれの想いを胸にしまい、最後の目的地
華の国、フリージアに向かう。
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