華と月
レイラが、ダイニングルームから出ると二人は向かい合って話を続けた。
「私はアゲハよ
そう言えば、あなたの名前聞いてなかったわね?なんて言うの?」
「私は、紗来葵です
あのここは、本当に私の両親の家ではないんでしょうか?」
「どうして?」
「だって、余りにも私の家にそっくりなんです。」
「そう…じゃぁ窓の外ご覧なさい」
二人は、窓際に近くに行く。
アゲハが、カーテンを開けると窓から見える景色は、辺り一面銀世界だった。
雪が降っていて、見渡す限り真っ白だ。
空なんて見えないくらいに真っ白で、人一人も歩いていない。
葵は驚きを隠せない。
「本当に…?私の…いた世界でも雪は降るけど、今は秋の季節だもの!」
「…太陽をよく見てちょうだい」
「あっ!2つあるわ!!」