華と月
アゲハがそういうと、一目散に葵が、寝ていた部屋にかけて行く。

アゲハは、部屋の前に着くと、ドアを勢い良く開けた。

「アオイ!」

アゲハは部屋の中へ入ると、部屋の中には誰もいなかった。

部屋の中は、寒さで満ちている。

ドアを開けた瞬間、寒い空気が一瞬で抜けた。

部屋の窓が開いていた。

アゲハは、急いで窓際に行くと

外には、小さな人間の姿が見えた。

「アオイだわ!」

アゲハは急いで、窓を閉め部屋を飛び出した。

玄関へと続く道をかけていると、こちらに歩いてくる人影が見えた。

「レイラ?」

「アゲハ姉さん?大変です!」

レイラは、アゲハの姿が見えるや否や、話し始めた。

《大変なの!》

二人の言葉が重なった。

「レイラも!?何が大変なの?」

「アオイが出てきた衣装部屋が大変なんです!
とにかく来てください!!」
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