華と月
「よし」

そう言って、二人は手を離した。

「アオイ、違う世界から来たって言ったよな?」

「…はい、どうすればいいのか解りませんけど
帰る方法を探してます。」

ハヤトは腕を組、
「アオイ、一緒に探してやるよ
帰る方法を。」

「え…でも」

ハヤトは話を続ける。

「いいんだ、その代わり俺の頼みも聞いて欲しいんだ」

「なんですか?」

ハヤトは真剣な顔をする。

「人を…探してる。
俺は、アオイの帰る方法探したいし
その人を見つけたい
その…一人よりアオイと一緒なら見つけられそうな気がして、どうか一緒に探して欲しい」

「解りました、ハヤトさん
力になれるか解りませんけど、私で良ければ」

それを聞いて、ハヤトは笑顔になる。

「そっか、ありがとう!」
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