華と月

「宿命じゃないし、勝手にあっちがライバル視してるだけじゃん」
とブツブツ文句を言っている。

「ン・ンでね、今回の大会は、去年と違って練習時間が少ないです!なんと１ヶ月しかありません!
確実ではないから変更するかも知れないけど、また詳しい事はこのプリント読んでね」

如月がプリントを差し出すと、部長が受け取り一枚一枚皆に渡す。

「はい、紗来さん」
「ありがとうございます」

差し出されたプリントを、葵は受けとる。

「あの、大谷さんには…?」
「ああ、私が渡しとく」
「わかりました、ありがとうございます」

そう言って部長は、もとのところに座る。

部長が座ったのを確認すると、如月は話を続けた。

「各自、大会の練習してね!といいたいんだけど今日は解散です
部活はお休みにします、
せっかく集まってもらったのにごめんね
これで先生の話は、終わりです
皆、今日は早めに帰ってね」

それだけ言い残し、如月は体育館の外へ向かった。

部長も、如月の後に続いて立ち上がる

「え～と、じゃぁ先生が言った通り今日はお休みって事で、お疲れチャン!」
「お疲れさまです～」

部長が立ち上がると、他の部員も立ち上がり、各々の思いに体育館を出る。