華と月
「さあて、占いの家はちょっと遠いんだ。
一気に行くから捕まってて」

「え?」

ハヤトが手を差し出す。

「さぁ、早く」
「は、はい」

葵は、ハヤトの手を握ったら
ハヤトは、葵を力強く抱きしめた。

「きゃ…」

トクントクン。
葵の顔が、赤くなる。
次第に鼓動が早くなる。

(ど、どうしよう)

ハヤトは、何やら呪文を唱えていた。

葵を抱きしめていた手が強まる。

そして、ーーー
次の瞬間!


二人は、空に向かって飛んでいた。


< 70 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop