華と月
葵は気がつくと、空にいた。
ハヤトに抱きしめられたまま。

「きゃあぁぁぁ~」

身体がふよふよ、して安定しない。
身体が浮く、こんな事初めてで。

「大丈夫、落ち着いて」

ハヤトが葵に声かける。

「お、落ち着けって言ったって…」

葵の心臓は、高鳴るばかり。

ハヤトは葵に向けてにっこりと笑う。

「アオイ、俺を見て大丈夫、ゆっくり深呼吸してみて」

そうして、葵は、ハヤト
を一瞬見て深呼吸。
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