華と月
深く息を吸ってーーー
スゥーハァースゥーハァー
「落ち着いた?」
目を開けると
ハヤトから声かけられた。
葵は、頷く。
「あの、まだ慣れないけど…なんとか。」
「そう?じゃ、行こうか。」
葵の顔がひきつったのを見て、ハヤトはにやっと笑う。
「大丈夫だよこれに乗るから」
そう言って、どこから出したのかくるくる巻きの、絨毯を腕で抱えていた。
それを、ハヤトは広げる。
まるで、地面にシートを広げるみたいに。
ふわふわ浮いている絨毯に、いとも簡単にハヤト
は乗っかった。
ハヤトが乗ってると、絨毯はピタリと動かなくなる。
続いて葵も恐る恐る絨毯の上に、なぜか正座で座った。
「わぁ!スゴイスゴイ!
本当に魔法の絨毯ってあるのね!」
緊張して座ったが、直ぐにそれは興奮へと変わった。
景色が少しずつ変わって行く。
茶店が並んでいた街から、一面雪で覆われた銀世界が目の前に映し出される。
空は晴天。
心地良い風に吹かれながら、葵は考え事をしていた。
(改めてここは本当に日本じゃないって…
実感出来る。
帰る方法、まだ解らないけれど
今私は、前を見つめる事を考えなきゃ)
「ねぇ、ハヤトさん占いババってどんな人なの?」
前を向いていたハヤトは、葵に話しかけられて振り向く。
「ん?どんなって
そうだなぁ…一言で言うと゛スゴイ魔女゛だよ」
「ふうん」
「なぁ、違う世界から来たって言ってたよな?
どうやって来たの?」
「どうやって…解らないの寝てたらいつの間にか…」
「他には?変わった事なかったのか?」
スゥーハァースゥーハァー
「落ち着いた?」
目を開けると
ハヤトから声かけられた。
葵は、頷く。
「あの、まだ慣れないけど…なんとか。」
「そう?じゃ、行こうか。」
葵の顔がひきつったのを見て、ハヤトはにやっと笑う。
「大丈夫だよこれに乗るから」
そう言って、どこから出したのかくるくる巻きの、絨毯を腕で抱えていた。
それを、ハヤトは広げる。
まるで、地面にシートを広げるみたいに。
ふわふわ浮いている絨毯に、いとも簡単にハヤト
は乗っかった。
ハヤトが乗ってると、絨毯はピタリと動かなくなる。
続いて葵も恐る恐る絨毯の上に、なぜか正座で座った。
「わぁ!スゴイスゴイ!
本当に魔法の絨毯ってあるのね!」
緊張して座ったが、直ぐにそれは興奮へと変わった。
景色が少しずつ変わって行く。
茶店が並んでいた街から、一面雪で覆われた銀世界が目の前に映し出される。
空は晴天。
心地良い風に吹かれながら、葵は考え事をしていた。
(改めてここは本当に日本じゃないって…
実感出来る。
帰る方法、まだ解らないけれど
今私は、前を見つめる事を考えなきゃ)
「ねぇ、ハヤトさん占いババってどんな人なの?」
前を向いていたハヤトは、葵に話しかけられて振り向く。
「ん?どんなって
そうだなぁ…一言で言うと゛スゴイ魔女゛だよ」
「ふうん」
「なぁ、違う世界から来たって言ってたよな?
どうやって来たの?」
「どうやって…解らないの寝てたらいつの間にか…」
「他には?変わった事なかったのか?」