華と月
そう、ハヤトが指差す方向には…

海辺に近い為か、雪が溶け広々とした草原が広がっていた。

そこに、丸い形ドームのような家が建っていた。

空から見えた、所々に建っていた家は平屋が多かった為、このドーム型をした家は目立つ。

「な、分かりやすいだろ?」

「そうね」

クスッと、二人は笑いあう。

目的地に着くと、絨毯は緩やかにスピードを落とし、ふわふわと低位置に着いた。

「よっと」

ハヤトが、先に降り葵に手を差し出す。

葵は、ハヤトの手を握り降りた。

そして、ハヤトはくるくると絨毯を巻きまたどこかに直した。
葵は、不思議そうにハヤトに訪ねる。
「ハヤトさん、今のどこに直したの?」

「秘密さ、さぁ行こう」

葵は、はぐらかされた感じがしたがハヤトが先に歩き出した為、葵も後を着いて行く。
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