華と月
二人は、中に踏み入れると…

魔女が立っていた。

ハヤトが近くに行くと
葵もつられて歩きだす。

ハヤトが魔女に向かって
「星君!」
と言うと…
魔女は「星君ではない、と申しているだろう?」
と答えた。

魔女は、葵の方を見て
「待っていた、葵」
そう言って手招きする。

葵は、多少不安を感じつつも魔女に近寄る。

「はじめまして、葵
私はアルカイド
先導者、先に立つ者とも言われる。
一人例外はいるが、気にするな。
さぁ、座ってくれ」

そう促されると、葵とハヤトは目の前の椅子に座る。

二人が座った、テーブルのを挟む形に魔女が座り

魔女は、ゆっくり話出す。

「まずは、葵
よく来てくれたな例を言う」

そう言われて葵は、キョトンとする。

「え、どういう…?」

「実はな、ワタシが葵を呼び寄せた」
その言葉を聞いて
次第に葵は、眉を潜め眉間のシワを作る。

「どういう事ですか!?」

葵の、声がつい大きくなる。

横からハヤトが
「まあまあ、アオイ落ち着いて話を最後まで話を聞こう」

ハヤトに促されて、葵は前を向き口をつぐむ。

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