華と月
「あの…一つ質問が。
いいです?」
おずおずと手を挙げ、葵はアルカイドに聞いた。
「ああ、何だ?」
すっと手を降ろし、膝の上に置く。
「アルカイドさんが、私を呼んだっていいましたよね?
何の為に?そして、なぜアルカイドさんが私を戻せないの?」
アルカイドの表情が曇り
「今のワタシでは力が足りず…お主を呼び寄せるだけで必死だった…すまない」
すっとアルカイドは、頭を下げた。
「それに、お主が金木犀の花だからじゃ
葵、お主のガッコウとやらに金木犀が咲いてあろう?
あの金木犀はな、こちらの者じゃ
アレが、葵を気に入ってるからの」
「私を…?」
葵は、驚きを隠せないでいた。
何故なら、アルカイドには何一つ情報を言ってないからだ。
アルカイドは話を続けた。
「その華の国に、双子の金木犀がいる。
双子の片割れ…アレは銀木犀じゃが
まぁ、逢えば分かる
それに片一方が弱っていては、星の道が開けない
お主の力で、銀木犀を治して欲しい」
「まだどうすればいいか解りませんけど…
私の力で、出来る事をしようと思います」
「そうか!…そうか!…
ありがとう…!」
アルカイドは、葵にとびっきりの笑顔を向けた。
「うわっ…」
ハヤトが声を洩らした時、アルカイドはジロリとハヤトを睨んだ。
「なんだ…?」
「い、いや…俺も葵と旅をするよ
華の国、フリージアに行けばいいんだな?」
ハヤトは聞くと、アルカイドは首を振る。
「いや、その前に月の国の妖精に逢うといい
もうすぐこちらに来る事になってるん…」
アルカイドが最後まで言い終わらないうちに、ドアがバーンと勢い良く開いた。
いいです?」
おずおずと手を挙げ、葵はアルカイドに聞いた。
「ああ、何だ?」
すっと手を降ろし、膝の上に置く。
「アルカイドさんが、私を呼んだっていいましたよね?
何の為に?そして、なぜアルカイドさんが私を戻せないの?」
アルカイドの表情が曇り
「今のワタシでは力が足りず…お主を呼び寄せるだけで必死だった…すまない」
すっとアルカイドは、頭を下げた。
「それに、お主が金木犀の花だからじゃ
葵、お主のガッコウとやらに金木犀が咲いてあろう?
あの金木犀はな、こちらの者じゃ
アレが、葵を気に入ってるからの」
「私を…?」
葵は、驚きを隠せないでいた。
何故なら、アルカイドには何一つ情報を言ってないからだ。
アルカイドは話を続けた。
「その華の国に、双子の金木犀がいる。
双子の片割れ…アレは銀木犀じゃが
まぁ、逢えば分かる
それに片一方が弱っていては、星の道が開けない
お主の力で、銀木犀を治して欲しい」
「まだどうすればいいか解りませんけど…
私の力で、出来る事をしようと思います」
「そうか!…そうか!…
ありがとう…!」
アルカイドは、葵にとびっきりの笑顔を向けた。
「うわっ…」
ハヤトが声を洩らした時、アルカイドはジロリとハヤトを睨んだ。
「なんだ…?」
「い、いや…俺も葵と旅をするよ
華の国、フリージアに行けばいいんだな?」
ハヤトは聞くと、アルカイドは首を振る。
「いや、その前に月の国の妖精に逢うといい
もうすぐこちらに来る事になってるん…」
アルカイドが最後まで言い終わらないうちに、ドアがバーンと勢い良く開いた。