華と月
「もォ~笑うなんてヒドイよっ!」

ぷくっと小さなほっぺを膨らませたリリス。

「リリス!」
アルカイドは、リリスを呼んだ。

その声に、リリスは気付き
「はぁ~いアルカイドさま」
とリリスは、ほっぺを膨らませるのをやめパタパタと、アルカイドの側に飛んで行った。

皆も、笑うのをやめ必然とアルカイドの前に集まる。

「アゲハ、レイラお久しぶり」

「アル…お久しぶり」
「アルカイドさま、お久しぶりです」

アルカイドがアゲハとレイラに挨拶をし、アゲハとレイラもアルカイドに挨拶を交わす。

アルカイドは、口を開き
「リリス、さっそくで悪いが葵とハヤトを静寂の森へ連れて行ってくれぬか」
リリスに頼み事をし
次に葵を見た。
「あそこに、金木犀を治すのに必要な新鮮な水がある
金木犀を治すのに、水・土…
それと特別な力が必要
それは、葵だけが持っている
すまないが
葵、よろしく頼む」

「…はい」
葵は、静かに頷いた。

「それじゃぁ、行き先も決まったし
行きますか」

そう言ったのは、ハヤト。
ハヤトの声に気付き、レイラが振り返る。
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