華と月
「ハヤトさんの用事は済ませたんですか?」

「ああ」

「あの…私これから
とても不安で…
旅なんかした事なくて、ハヤトさんにいっぱい迷惑かけると思います。
だから…その時は…」


「そんな事か。大丈夫…って言っても
まぁ不安だよな。
でも、オレはどんな時でもアオイを守るよ
オレのほうが経験あるし、何かあったら頼れるくらいは男としてその辺、大丈夫。
だから安心して?」

にっこりと笑うハヤト。

「はい、少し安心しました。」

葵も、ハヤトに釣られてにっこりと笑う。

「あの、それと
アルカイドさんから、ワールドマップを頂きました」

葵は、ハヤトに見せる。

ハヤトは、葵から受け取ると
ワールドマップを見た。

「静寂な森は、ここか…
蝶の屋敷がここだから、北西に沿って行けばいいな」

葵は、ハヤト側に回り一緒にワールドマップを見る。

ワールドマップには、未記入のところと記入されている場所がある。

魔法の類いだろうか。

場所は、書かれているものの
灰色で染まっていた。

つまり、行った事のある場所には色が付き
行った事のない場所には、灰色のまま
と言う事だ。

見慣れぬ物ばかりで、でもどこかゲームみたいな世界に来た事を葵は、少しずつ受け入れていた。 
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